古いけど好きな台湾の恋愛映画。原題もズバリ《愛》、シンプル。
内容は台湾版「ラブ・アクチュアリー」みたいな感じです
互いに関係している8人の登場人物たちの間で、3つのラブストーリーが同時進行で描かれる。それぞれが、孤独を抱える登場人物たちを優しく見守るような目線で、心に残る作品でした。
スターが多数出演
なんといっても豪華キャストです。マーク・チャオとイーサン・ルァンだけでもおお、となりますがヴィッキー・チャオにスー・チーにアイビー・チェン、と女優陣も良い。
ふだんはやくざっぽい艶やアクションなんかも堂々とこなす2人が、
本作では弱みを抱えた大人同士のウブな恋愛を見せてくれて、ピュアな感動を味わえます。
吃音のある若者役で、自信満々キャラじゃないイーサンていうのも可愛いかったし、スー・チーのクセのあるしゃべり方も、この役には合ってる。
一番お顔が整っているエディ・ポンは、若さだけしかない学生の男の子っていう役。
色んな役をされる俳優さんだけど、ルックスにはよく似合ってると思いました。アイビー・チェン、アンバー・クォのあいだで若さゆえの悩ましい三角関係を演じています。
変わり種なのがヴィッキーとマークのカップルです。このストーリーが一番好きでした。
キツめの顔立ちながら可愛い妹系の役が多いわ!と思ってたヴィッキーですが、本作では気丈なシングルマザー役で、なかなかいいです。
”年増のシングルマザーが若い金持ち男に色じかけで迫るシーン”をこの2人で見られるのが、味わいぶかい。貴重な映像です。
実年齢9歳差の2人だけど、顔立ちのせいかヴィッキーが老け見えしてて、もっと歳の差あるように感じました。
ハートフルな钮承泽監督作品
それぞれ悩みを抱えた登場人物たちが、ぶつかったり苦しんだりを乗り越え、最後にはおさまるべき場所を見つけます。
深刻に悩むことがあったはずなのに、登場人物それぞれの心の持ちかたとか決意によって、現実を受け入れられるようになる。ロマンチックもおとずれる。
寂しいときにも、ちょっと勇気がもらえそうな作品でした。
なにかと問題が多いニウ・チェンザー監督だけど、作品はすごく良いですよね。。。
じっさいはどんな人なのかな。気になります。
作品情報
原題 《爱》
公開年 2012年 台湾映画
監督 ニウ・チェンザー(钮承泽)
上映時間 128分
キャスト
イエ:ヴィッキー・チャオ(赵薇)
クヮン:イーサン・ルァン(阮经天)
マーク:マーク・チャオ(赵又廷)
カイ:エディ・ポン(彭于晏)
イージァ:アイビー・チェン(陈意涵)
ニー:アンバー・クォ(郭采洁)
ルーピン:ニウ・チェンザー(钮承泽)